Apple Silicon
Mac Fan2024年7月号
異なるのはその規模(スケール)と拡張性
AシリーズもMシリーズも共通しているのは高性能コアのIPC(クロックあたりの演算能力)が卓越していること アンドロイドスマートフォンは多コア化で性能向上
コア数増加ではなくコアの演算能力向上
エネルギー効率では不向きだが、電源管理技術とユニファイドメモリで回避
Apple Silicon
アップルはアップルシリコンのことをSoC(システムオンチップ)と呼称 理由:CPUやGPU、ニューラルエンジン、音声・映像信号処理回路、メインメモリ等が同梱するから
Apple SiliconのCPU
高性能コア(Pコア)と低消費電力コア(Eコア。10分の1の消費電力)の2種類を搭載
全部Pコアで良いじゃんとなるが全力で回すとダイが溶けちゃう
「MacBook Air」が最も簡素にできており、そこに空冷ファンを搭載し高速化対応したものが「MacBook Pro」、Airに対して高速化とEthernetなどの端子を付加したものが「Mac mini」
LPDDR
一般的に、スマートフォンではLPDDRというメモリ(LPはLow Powerの略:同世代では若干低速で低消費電力)、PCではDDR(高速だが電力が大きい)というメモリが採用されることが多い。MacはPCのカテゴリーであるが、LPDDR4Xを使うことで、低消費電力にも対応したメモリ構成となっている 電源管理技術?
M1の性能を最大化するためにセット化されているApple製電源ICの解析写真である。電源ICの内部にはLDOやドライバー、デコード回路、DC-DCコンバーター、レギュレーターなどアナログ要素の強い回路が搭載されており、M1の動作に応じて電圧を上げ下げしたり、電源を止めたりする制御を行っている。クルマでいえばトランスミッションの役割をしているわけだ。モバイル機器では古くから使われている技術